19歳の私が吹っ切れて会社辞めた件
9日前、私は上司に退職届を提出した。勤務期間はたったの一年。根性が無いと言われればその通りかもしれないが私自身、まったく後悔も罪悪感もない。寧ろ、賢い選択しただろこれ!!とかなりはしゃいでる。この一年間、会社で働いていて学んだことなんて人間がいかに狡猾で汚い奴らかという事と自分の人間嫌いがもはや社会で生きていく上で致命的な欠陥だという事だった。部署を3つ掛け持ちし、上司の分の仕事を必死にこなし、パートの人たちの力仕事だって進んで手伝いかなり信頼を築いていた。
だが、それが裏目に出たのか元々上司は怠慢な性格だったのか上司は次第に私に仕事を任せっきりになり、私が仕事のできる幅を増やしていくのと比例して競輪の動画をスマホで閲覧する時間が増えていった。そして、休日前日のある日。その日の分の仕事を終わらせ、早帰りをしても良いと上司から言われた。内心〔たまには良い事あるじゃ~ん〕と心躍っていた私だったが…2時間、3時間経ってももう上がって良いよという指示が来ない。そもそも、我が部署は早帰りと遅帰りがローテーションで回ってくる。私は今日は早帰りのはず。おかしい。そして、定時三十分前「なあ。戸締りと書類の確認と社内見回りやっておいてくれ」プツッと何かが切れる音とともに口が体が思考が勝手に動き始めた。「ちょっと待ってくださいよ。普通それって遅帰りの当番の人がしますよね?あと、もうする仕事無いので私帰って良いですよね?」と、何とか怒りと殺意を押し殺して冷静に質問した。「は?いやw定時でなきゃ普通帰れないよ?」「早帰りさせてくれるんじゃないんですか?自分が言ったことぐらい覚えておいてくださいよ。」「あ?なんだよ?その言い方は。」「貴方は競輪だのパチンコだので私が遅帰り当番の時は午後2~3時には帰るじゃないですか。なんで私ばっかり定時まで働かされなくちゃいけないんですか?貴方達が決めたローテーションでしょ?」「そりゃあ、戸締りとかの仕事があるだろ。」だったら早帰りの人たち全員仕事途中で投げ出して帰っていることなるんですが…頭大丈夫かこの人。「あ、そうですかそうですか。んじゃ辞めますね。いい加減あなたとは仕事したくないです。私は社員であって奴隷じゃない。」「あァ!?待て待て!?何でそうなるんだよッ!!」とかなんとか言い争って最終的に社長まで引き留めてくる騒動になったがどうにか退職届を受理させ今に至る。
元々、会社でパワハラを受け、うつ病と診断されるも部署移動などで踏みとどまっていた会社だ。うん。辞めてなかったら死んでいたと思う。貯金はまあまあある。会社で資格もいくらか取った。転職に支障はないだろう。実家通いということもあって衣食住にも困らないし。(両親よ、申し訳ない)
今分かっていることはそんな社会不適合な性格した若者がまたすぐに社会復帰しても同じことの繰り返しになるという事だけだ。20歳までに自立を目指していた私にとってはかなりマズイ。上司にブチぎれた次の日、休日ということもあって自宅でテレビを見ていると日本一周をしている私と同じくらい年齢の男性に密着取材するドキュメンタリーを見た。そのドキュメンタリーを見ている時間、私はただ呆然としていた。金も十分に無い。野宿で死ぬほど寒い思いもする。泊まる場所だって見つからないで夜中にうとうとしながら仕方なく自転車を押している。なんでこいつはこんなに不安定で無謀な事をしていて笑ってるんだ?!しかも滅茶苦茶楽しそうじゃん!?その後のこととか考えないのか!?脳内で噴き出す疑問は画面越しの男性の会話中の一言でピシャっと栓をされたように止まった。「自分を変えたかったんです。」それを聞いた瞬間私は決意した。私だって変わりたい。もっと多くの人に出会えば変わるだろうか?死ぬほどの苦労をして何かを成し遂げるなんて人生でそう何回も無いと思う…これだ。無謀で無理で周りから見れば馬鹿げていること…やってやる。私もやってやろうじゃねえか!日本一周!えぇい!どうせ社会不適合な私だ!貯金を投げ打ったとしても未来は大して変わらねえよォ!!
そうして私は自分を変えるための旅に備えるのだった。