旅をしたくば、喰らえ!(後編)

さて、前回に続き地方別グルメが題材だ。今回は、関西地方,四国地方,中部地方,九州・沖縄地方を見ていこう。

まずは関西地方。

めんどや

奈良は有名なものが沢山ある。大仏や法隆寺などは有名だろう。

それはグルメだって同じことだ。奈良のグルメの1つ飛鳥鍋が美味しい店、めんどや。地元の有機野菜と地鶏を特製の牛乳スープで煮込んで作られた飛鳥鍋はクリーミーで優しい味。シメはうどんを入れてうどんすきにして食べることもできる。他の料理も地元で取れたものばかりを使用した体に優しい料理だ。

井出商店

和歌山ラーメンを有名にした老舗ラーメン店。豚骨をベースとしたスープとコシのある麺。スープの味はしっかりとしているが後味はさっぱりしており、くせがない。程よい歯ごたえと風味良いチャーシュー。開店前から行列ができる程の人気だが、店の回転率がとても良いのでそこまで心配する必要は無い。

壹銭洋食

メニューは、お好み焼き一種類にも関わらず大人気なお店。

薄く焼き上げた小麦粉部分はサクパリの食感。お好み焼きでは珍しくタコスのように折りたたまれ、具材が中にぎっしり詰まっている。ソースは「甘口」「辛口」「大辛」の3種類を自分で選ぶことが出来る。お持ち帰りもできるので、周囲を探索しながら食べ歩くことも出来るだろう。

だるま 新世界総本店

大阪の串カツと言えばこのお店。和風な居酒屋チェーン。

直営店とはまた違った雰囲気。カウンターのみの昔ながらの雰囲気を味わいたいなら、ぜひ、総本店に行くことをおすすめする。衣が薄くて食べやすくも、中の具材はとてもジューシーでビールの良いお供。38種類ものメニューがあり、どれも300円以下とリーズナブル。タレの2度漬け禁止もこのお店から発祥したとか。

 

観光スポットも有名な場所は食も名高いことが多い。個人的にだが、関西地方は観光で有名な場所が他の地方に比べて多い気がする。江戸時代、物流や商業の中心であり、天下の台所と呼ばれた大阪があるからかもしれない…またお腹が空いてきた。

どんどん紹介していこう。次は、四国地方だ。

ぼてやん

富山のお好み焼きを食べてみたと思うなら全力でここに向かってほしい。ぼてやんが焼くお好み焼きは大阪のお好み焼きと違う特徴がいくつかある。

まずは形だ。皆お好み焼きの形と言えば何を思い浮かべるだろうか?そう。丸い形が一般的だと思う。しかし!ぼてやんのお好み焼きは…四角いのだ!いつからお好み焼きは丸いと錯覚していた?と言わんばかりである。そして、もう一つ特徴がある。それは分厚さだ。なんと四センチもあるんのだ。ふんわりとした食感に特製のマヨネーズとマスタードのコンビネーションを楽しんでみては如何だろうか?

明神丸

高知県の名物、鰹がおいしく食べれる場所と言えばここ。漁師が釣り上げ、漁師が作り上げた鰹のたたき。藁焼きで作られる鰹のたたきは800度にも達する炎でまんべんなく焼かれることで旨味を閉じ込め、藁によって風味も増している。焼くときに使う藁にもこだわりがあるらしく、自らお米を作ることで鰹のたたき専用の藁を使っている。サザエの壺焼きやサバの刺身も絶品なので海の幸を食べたい時はここに立ち寄ることを強くお勧めする。

今治鉄板焼

コンビニよりも焼き鳥店が多いことで有名な愛媛県。その焼き鳥戦国愛媛で生き残る先鋭の店の一つ。今治鉄板焼鳥。このお店の焼き鳥、串を使わないことで有名だ。漁船・造船の町であるせっかちな市民のために串に刺すという手間を省いたのが始まりだとか。鉄板で豪快にプレス焼きをすることで余分な脂を無くし、中はジューシーに外はカリッと仕上がる。全国7大ご当地グルメの一つでもある有名な焼き鳥、その王道の味を知りに行くのも旅の醍醐味になるだろう。

山越うどん

 かまたまうどん発祥の地。うどん好きなら訪れるべき一店。メニュー単価はどれも500円以下と旅人にもうれしい価格。とある一人の客が生卵を持参してうどんに絡めて食べたことがかまたまうどんの始まり。最初はかまあげたまごうどんだったが、最終的に略称のかまたまうどんが正式名称になったという。うどんの一つの歴史がぎゅっとつまった山越えうどん。店の回転率は良いが、行列がkm単位でてきたことも。朝の時間などに行くことをおすすめする。

土地の性質上、海にも山にも幸のあふれる四国。食の歴史も深く、素材良し、技術良しのグルメが多い。四国全てのご当地グルメを制覇してみたいものだ。

次は、中部地方

近江魚市場

魚市場と言ってはいるが、金沢野菜や喫茶店、総本屋、デパートのようなバリエーションの市場。市場独特の雰囲気を味わうのもよし、金沢名物の海鮮丼は具材が丼がらはみ出すボリューム。ウニ、カニ、ブリ大根、のどぐろの握り。海鮮物の食べ歩きをするならここが一番。産地直売だから鮮度は抜群!雨の日でもアーケードがあり、雨の日でも傘に片手をふさがれることなく食べ歩きが楽しめる。

飛膳 こって牛

飛膳牛と言えば、肉の最高ランクA5ランクのブランド。そんな飛膳牛の握りが2貫で600円で食べられるお店が飛膳 こって牛。2貫で600円!?と思ったそこのあなた。考えてほしい。飛膳牛にぎりをだしている店はたしかに沢山ある。しかし、こって牛ほど分厚い肉を載せている店はない。薄すぎて肉の存在感が無いという店も多い中、ここは格別な肉を分厚くのせているのだ。客への厚い思いを感じられる←。そんなA5の肉を贅沢にリーズナブルに食べたいならば飛膳こって牛へGO!

あが家

新潟のご当地グルメの一つ、へきそば。食べたいならばこの店以外選択肢は無いだろう。阿賀野川の眺めが一望でき、噛めば噛むほどにそばの香りと甘みが口いっぱいに広がる。濃ゆ目のツユと天然ワサビ、阿賀野川の眺めがそれを更に引き立てる。エビやイカやかぼちゃなどの天ぷらもお勧め。デザートにはそば粉プリンも!

自然に癒されながら食欲を満たすことができるお店だ。

ほうとう不動

本場のほうとうが味わいたいならばこのお店。

味味噌のダシでじっくりと煮込んだナメコ、白菜、カボチャが口のなかでほろほろと崩れ、ダシを吸い込んだお揚が非常に美味。ほうとうの主役、幅広な麺は程よい歯ごたえ。メニューはほうとう一筋の職人味。因みにこのほうとう。結構な量があるらしく、運ばれてくる鉄鍋は両手で持つほどの大きさだとか。大食いの人や複数人で食べに来るのが良いだろう。

北の力強くも繊細な味のご当地グルメ。雪国で働く人の知恵や澄んだ空気と雪解け水が育んだ味が堪能できるだろう。私も中部地方に差し掛かった時は味を堪能するのと共にほうとうを大食いしよう。恐らく中部地方に差し掛かるのは夏だがな!

最後は九州・沖縄地方だ。

博多一双

博多ラーメン。最早ラーメン好きでなくとも一度は聞いたことがある名前だ。

骨が原型を無くすまで煮込まれたスープは濃厚でありながらマイルドな味わい。このスープがもっちりとした細い麺によく絡む。豚バラのチャーシューは口に入れると蕩けて消えるような食感。半熟の味卵の黄身がスープと合わさるとまた違った美味しさ。

さっぱりとしている味なだけあって胃にもたれにくい。店の回転率は良く、じょくじ時間をずらしていけばそこまで混むことはないという。

菅乃谷

日本一の馬肉専門店として知られる菅乃屋。事前予約でなければ入店できない場合が多々あるほどの人気店。一年に一頭しか出荷できない高級食材なだけあって2000~3000円と割高だが、旅の終盤付近で祝いとして行ってみては如何だろうか?今までの旅の思い出を脳裏に浮かべながら噛み締める馬肉は素晴らしく美味しい事だろう。今までの苦労、楽しさが報われる味に酔いしれるも旅のまた一興だ。

 

 純沖縄料理 三線の花 

 沖縄のグルメを一通り取り揃えている居酒屋。絶品のタコライスやソーキ蕎麦を食べながらオリオンビール泡盛を飲む…一日の疲れは吹き飛ぶことだろう。それだけじゃない。このお店では毎日2回、三味線ライブがおこなわれる。参加と鑑賞はなんと無料!

サービス精神の塊である。陽気な音楽と最高の料理とお酒に盛り上がること間違いないし!

Dining IZAKAYA てぃーだんぶい

 てぃーふぃんぶいは日向ぼっこという意味らしい。名前のとおりほっこりとくつろげる隠れ家的な居酒屋。創作料理が目玉で海ブドウやホタテのカルパッチョイカ墨焼きそばなど南国でしか味わえない食材や調理方法の料理が盛り沢山。沖縄ならではの食文化に舌鼓を打つこと間違いなし。店の内装も綺麗なのでカップルにおすすめな店だ。

…一つだけ。一つだけ正直に言って良いだろうか。

日本、美味しいもの多すぎ…二日に一回のブログ更新を危うく破るところだった。沢山あるご当地グルメのなかから四つだけを選ぶのに凄まじく時間を割いた。睡眠時間が二時間消し飛んだ。(笑)

如何だろうか?もしも旅行や旅に行った時に当サイトをチラッとでも参考にしていただければ私は嬉しいことこの上ない。では、また次のブログで会おう!